安土桃山時代は日本史上最も多くの英雄・英傑を輩出した時代。その時代にスポットを当て、情報を集めました。
目からウロコの戦国時代―史料から読み解く武将たちの真相
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定価 : ¥ 650
販売元 : PHP研究所
発売日 : 2003-09
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価格 : ¥ 650
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歴史的事実ってあてにならないという50のエピソード。1話が4,5ページなので文庫サイズであることを通勤電車の車内で読むのに最適な一冊。戦国時代の戦いは武田信玄や上杉謙信を始めとして庶民に対する乱暴・狼藉・略奪・放火が常識だった....。桶狭間の合戦は奇襲ではなくあくまでも正面攻撃であった....。
しかし引用している鈴木真哉氏の合戦方法(通常接近戦は行われず、騎馬も下馬して弓矢・長槍による間接的な戦闘が中心であった)を考え合わせると戦い方の様相自体について従来のイメージを大きく変えざるを得ないことになる。
人間の記憶というものは曖昧。それは自分に置き換えてみてもよくわかる。ましてや、都合の悪いことはすぐに忘れ、過去の思い出は美化される。そんなことはよくあるよね。歴史を学ぶ場合、記録がすべて事実であると思ってはいけない。この本を読んで、強くそう思った。勝てば官軍という言葉もあるしね。
歴史というのは勝者の記録という側面があり、史料を丹念に読んでいかないと、事実が捻じ曲がるということがある。この本は、文庫本だけど、実に丹念に史料を読み解き、事実を坦々と書いている。伝説と事実がどう違ってきたのか、この本を読むとよくわかる。