安土桃山時代は日本史上最も多くの英雄・英傑を輩出した時代。その時代にスポットを当て、情報を集めました。
細川忠興―ギリギリの決断を重ねた戦国武将
コレはいいですよ |
細川忠興、この人より父の藤孝の方が、明智とともに戦国の登場回数は多いのではないか。父が風流大名でありその子忠興はあまり歴史の中には登場しない。しかし、忠興は信長、秀吉、家康に信頼された稀代の武功に優れた分別のある名将である。
戦国大名で維新まで残ったのは、毛利、上杉、島津、そして細川や黒田ではないか。細川や黒田を戦国大名というには大分憚るが、戦国大名の組下として、難しい判断と決断を繰り返した彼らの生きる知恵は今の僕たちにも何かを与えてくれる。
所詮400年前でも人間の本質は変らない、まして、判断のミスは死を意味する。人を疑い、信じられない中から真実を見極める。武勇に優れ忠興の人間力と判断力を見事に描いている。愛妻玉との情愛も不愉快なく描かれ一気に読める一冊だ。