安土桃山時代は日本史上最も多くの英雄・英傑を輩出した時代。その時代にスポットを当て、情報を集めました。
伊達政宗
愛、憎しみ、悲しみ、苦しみ、全ての形が詰まっています |
伊達政宗。5歳という幼さにして疱瘡という病にかかり、片目を失う。
一家の長男、まして聖人の生まれ変わりとして生まれてきた政宗は、一族からたいそう可愛がられていた。しかしその隻眼は、実の母親に忌み嫌われ、政宗は他人に育てられた。父親や親類からはたいそう可愛がられた。隻眼さえも、聖人としてたくましく思われた。
聖人として育てられ、
年五つにして家臣を授けられ、
年十三にして嫁を迎え、
年十四にして父を追い戦場へ。
若干二十四の若さで天下を睨むほど、政宗は強く育てられた。
しかし、政宗は愛を感じることがなかった。
これほどに悲しい子が居るだろうか?これほどまでに悲しみや苦しみ、
憎しみに耐えた強い子が居るだろうか?
母の我が子への歪んだ愛故に、父、そして弟を間接的ではあるが殺してしまう。それでも政宗は母親を殺しはできなかった。
この本を読んで、本当に政宗に共感できるものが沢山あった。
人間の姿全てを感じることができます。