安土桃山時代は日本史上最も多くの英雄・英傑を輩出した時代。その時代にスポットを当て、情報を集めました。
織田信忠 「本能寺の変」に散った信長の嫡男
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定価 : ¥ 1,000
販売元 : PHP研究所
発売日 : 2004-02-03
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価格 : ¥ 1,000
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信長の影に隠れ、その実像が謎に包まれている嫡男信忠の生涯を綴った歴史小説。
彼のキャリアにおいて転機となった(と将来言われるであろう)作品。イフ物の反動か、徹底した調査と史実へのこだわりが前面に出た内容となっているこの作品は、『三郎景虎』や『北条戦国記』にあった微細な心理描写は影を潜め、ドラマ部分の弱さが気になる。しかし、それが功を奏し、テンポの速い飽きさせない作品となった。ただ、読者に基礎知識がある織田家ゆえそれが可能になったのであり、後の『佐竹義重』では、相当の戦国北関東マニアでない限り、ついていくことは困難である。また、数少ない心理描写である松姫に対する憧憬も動機が曖昧で、未消化の印象が強い。また、信長になかなか起用されない焦慮を、これでもかというほど描くのも新鮮味がない。そして、最大の謎である「信忠はなぜ踏みとどまったか」に対して斬新な解釈はない。ただし、この作品の疾走感は欠点を凌駕するのでよしとしたい。
今読み終えました。
小説はリアリティーとフィクションのバランスが大切だと
思いますが、本作品は絶妙でした。
とても面白かった。
カットされたという原稿700枚以上の部分も機会があれば
是非発表していただきたいです。